ちっぽ毛 3 ~完結編~

「ハリネズミの願い」: トーン・テレヘン 著 / 長山さき 訳

 

 

 

つい先日、ちっぽ毛にうってつけの小説を読みました。

 

 

背中がハリだらけの小さな動物。

 

 

コンプレックスのハリ。

ハリのせいで引っ込み思案で孤独な彼。

 

 

ある日、ハリネズミの彼は

どうぶつたちを家に招こうと思いたち、

手紙を書き始める。

 

 

ところが、どうぶつたちが

我が家を訪れる光景を思い浮かべるたびに

ネガティブな想像が頭をもたげる。

 

 

クマ、ゾウ、ヒキガエル、ダチョウ、カメ、カタツムリ・・・

どんな動物が訪ねてこようと、

想像の中で次々と、問題が起きたり冷たくされたり失敗したり・・・

 

 

手紙は、戸棚の中へ・・・

 

 

もう、このずいぶんとネガティブなこのハリネズミ。

目の前に現れたら、僕は血だらけになりながらも

抱きしめあげるだろう。

ネガティブで小さくてかわいい孤独なハリネズミ。

なんかこう、ネガティブカワイイって言葉が生まれそうなくらい

キュンキュンしっぱなし。

 

 

なんて、ちっぽ毛(針)で孤独なんだ・・・。かわいい・・・。

 

 

読んでいる僕も、他人事(ハリネズミ事)ではない。

明るいようで、暗くて根暗な自分。

 

 

人を誘う? 誘われた?

 

 

あいつかあ、あいつだとこんな事が面倒だな~という想像。

会った後にひじょうに心身ともに疲れ果ててしまった想像。

呼ばれたことを迷惑がられてしまい凹んでしまう想像。

思っていた以上にお金を使いすぎた事を悔やんでいる想像。

目の下のくまが酷すぎて会う気が萎える想像。

調子こきすぎた友達を怒鳴りちらしたことを申し訳なく思っている想像。

醜態をさらして呆れられている想像。

・・・想像は、誘わなくてもいい

誘われても断ればいい理由になっていく。

 

 

 そうやって、けっきょく誰に会う事もなく

自分の部屋で孤独に終わる一日。

 

 

会っていたらどんなに楽しかったかもわからない、という想像は、

なぜか、会わなかったこと・一日を無駄にしたことを

後悔している頃になってから

やっとこそさ頭に浮かんでくるものだ。

 

 

ちっぽ毛以外の何者でもない。

 

 

それは、けっこう最近まで続いたけど、けれども数年前までのハナシ。

 

 

ここ数年の僕は、人に会う事を楽しもうとしているし、

じっさいに楽しんでいる。楽しめている、とも言える。

 

 

 理由はさまざまあるが、あえてここで言わないでおこうと思う。

 

 

ちっぽ毛(針)なハリネズミにとって、

僕の価値観は意味がないし、

ハリネズミ自身でみつけてほしいから。

 

 

 

 

《今日のときめき》

 

とにかくかわいいハリネズミ。

まずは、この本の表紙(中の挿絵もカアイイわん)。

 hari_hyoshi

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネット検索でも、カアイイ ハリネズミちゃんがザックザク。

ちいせえ。目がつぶら。カアイイ。キュンキュン。ジュルジュル

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  • 筆者: 溝手 真一郎
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